東京都大島町(2004.8.4〜2004.8.6)


夏休み!ということで伊豆大島へ遠征?に行ってきました。
初のハマフエフキ(タマミ)をゲットして記念すべき釣行になりました。
伊豆諸島の力をまざまざと見せ付けられました。


(1日目)GCパワー炸裂
サークルの合宿から前日の夜に帰宅したばかりなので少し寝坊し、
しかも朝からメガネが見当たらないというトラブルに見舞われたので1時間半ほど遅らせての出発となった。
いきなりから3日間ちゃんとできるのかどうか、不安になってきた。
熱海まで順調にいき、釣具店でエサ(イワイソメ・コマセ)を購入。
今回のターゲットはフエフキなのでエサはイカ短冊なのだが、
マダイもできれば欲しいということからイワイソメを、
何もつれなかったら悲しいということでサビキのためにコマセを。
しかし、この買い物は後になってとても後悔することになった。

熱海港で船を待つが、まだまだ時間があるのでだれもいない岸壁で竿を出した。
投げをしていては時間が足りないのでヘチ釣りだ。
小魚が適度に竿先を揺らしてくれたが一向に乗らない。
針が丸セイゴ12号と大きいのが原因だろう。

そんなこんなのうちに時間は経ち、乗船手続きの時間となった。
ここで往復のチケットを買う。片道学割で3600円。手軽である。

高速船の場合は当日大きな荷物を持っていっても
乗らないかもしれないといわれていたが、そんな心配はなんのその。
大き目のバッカンと20リットルのクーラー、並継入りの竿袋が難なく乗った。
それもそのはず、この日は200席程度空きがあり、ガラガラだったのだ。
熱海発着の船はいつもこんな感じらしい。
竹芝からの客船のチケットがとれなかったらジェット船よりこれの方が良いだろう。

船内では愛知県から来たという高校生と話していた。
話によるとお父さんが大島に単身赴任中で、夏休みに会いに来たらしい。
堤防からイサキがつれたりと本土では考えづらいこともあるようだ。なかなか期待が持てる。

話をしているとあっという間に大島・元町港に着いた。
船内で話していた子とはお父さんが迎えに来ていたようなのでそこでわかれた。

元町港の周りでおにぎりなどの夜の食料を確保しようと思ったがどこにもなく、
そのまま岡田港に行くバスに乗った。
20分ほどで岡田港に着き、土産物店で聞いてみたがおにぎりはないらしい。
少し早めに連絡しておけばお弁当も用意してくれたらしいが、
そんなことは知るはずもなく、カップラーメンとパンを購入した。

その後すぐに堤防の中ほどで竿を出した。
あいにくの雨模様だったが大島で釣りができるのは2日しかない。
宿もとっていないのでかまわず竿を出した。
セットしたのはヘチ釣り1本と投げ釣り2本。
どれももちろん尻手ロープで堤防の金具に結びつけた。
2本目の投げ竿を準備している間に1本目には早速アタリが。
上げてくると少し色の付いた見たことのない魚が。
しかし、なんとなーく形がエソっぽい。
もっていった釣魚図鑑を見てみると案の定エソ、オキエソとのこと。
サイズは36cm。やはり大島はエソも大きいのだろうか。
他の魚がつれなければ悲しいのでとりあえずエソをキープ。

オキエソ

小骨が多いとはいえ、叩いて団子にするとなかなか美味しいだろう。
エソとはいえ1投目からイカ短冊を丸呑みする魚が来ると俄然やる気がでる。
2投目には早速竿がもっていかれそうになるアタリ。
あわせてリールを巻いてくるが痛恨のバラシ。
その後の状況からしてエイのような気もしたが、
フエフキの可能性もあったのでかなり悔しい。
その後すぐにオキエソを追加し、またも竿がずれる大アタリをバラシ。

しばらくアタリが遠のいたころ、ヘチ釣りの竿にアタリが出た。
最初はイワイソメでやっていたが途中からイカ短冊に変えていた。
上がってきたのはものすごい模様のトラウツボ。
ウツボもバスロッドで釣るとかなり面白い。

ダイビングで大島に来ているというカップルが調子を聞いてきたので、
フエフキを狙っているがまだエソだけだというと、先端の方に歩いていった。

直後にアタリがあり、あわせてみると重みが。上げるとネコザメだった。
2人が戻ってきたらおもしろいだろうなーと思って堤防の上に放置。
戻ってくると案の定、サメに興味を示したようだ。
撫でてみて「サメ肌だ〜」と言ったり、写真を撮ったり。
一通り遊び終わった後でサメをリリースすると、
一緒にタオルも持っていかれてしまったのであわててタモですくった。

ネコザメ

ここで竿がずれるアタリがあった。
あわせて巻いてくると重い、海面に姿を見せたのは大きなアカエイ。
糸をぎりぎりまで巻いて竿の硬さを活かして抜きあげた。

その後もネコザメやアカエイ、コスジイシモチ(ネンブツダイの仲間)くらいだったので、
午前3時ころからサビキも始めた。
ぽつぽつだったがサバ、アジ、ハタンボ、イサキなどさまざまな魚が釣れ楽しかった。
朝になってもフエフキは姿を見せず、オキエソを一尾追加したのみだった。

午前8時頃に納竿し、バスに乗って元町港に向かった。

(2日目)フエフキは寝て待て
観光協会で手荷物を300円?で預け、
元町港のそばの釣具屋で氷とコマセを追加して、町営の温泉へ。
ここは1000円で天然温泉が楽しめて畳の休憩所もあるから、昼間寝るには最高の環境だ。
しかも先ほどの釣具屋で500円になる割引券ももらっていたので、さらにお得な感が増した。

温泉に入って、食堂で朝食をとった。
できれば魚が食べたかったのだが普通の食堂のようで残念。
しかもモーニングタイムでおかゆとトーストしかないらしく、おかゆを注文した。
トッピングは海苔と明日葉の佃煮と梅干。
久しぶりに食べるおかゆはなかなかおいしかった。
食べ終わると休憩所で携帯の充電をしながら寝た。起きると13時半だった。
レストランで今度はカレーを食べ、再び寝た。
荷物の引き取りが16時半までだったので15時半には目覚ましをかけていたのだが、
起きたのは16時。焦って温泉を出て観光協会に向かった。なんとか間に合ってよかった。

そのまま港近くの食堂へ行き、少し早めの夕食をとった。
念願の魚である。注文したのは刺身定食。
イサキの刺身だ。半分はべっこう寿司のネタ(青とうがらしと醤油等での漬け)だった。

その後すぐに元町港の堤防で南風がかなり強いので北向きに竿を出した。
先端付近にはサビキの人が結構いたので中ほどからだ。
風が強いためにあまり竿を出したくなかったので今日は投げ竿2本のみとする。

一回目の空アワセのとき少し重い気がしたので引いてきたらフエフキらしい魚。
最初はハマフエフキの子かと思っていたのだが後で指摘されたのはイトフエフキ。
よく見比べてみると確かにハマフエフキとは違う。
体色などからイトフエフキだとするほうが妥当だと思ったため、そうした。
ハマフエフキなら幼魚だが、イトフエフキなら十分に成魚らしい。
むしろ大型の部類にも入るという。同じフエフキでもいろいろいるんだなと思った。

19時頃になると人もかなり減ってきたので先端の方に移動した。
入ったところがフエフキの一番いいポイントらしい。
さらに先端方向に入っていた、東京から毎週きているという人と話していた。
その人は既にフエフキらしき魚をかけて、16号ハリスを噛み切られたようだ。

21時頃になると修学旅行?で来ているという中3の女の子たちと先生が散歩に来た。
隣のおじさんがちょうどそのタイミングでエイをかけたので巻かせてあげていた。
その後につれたウツボも含めいいオモチャにされていたようだ(笑)

22時半頃に女の子たちも帰り、二人とも本気モードに入った。
この頃おじさんがまたも大きな魚?を掛けたがハリスを切られた。
こちらには一向に本命らしいアタリもなく、ウツボやクロアナゴばかり。

その後右隣にもう一人フエフキ狙いの釣り人が入った。
その人もすぐに掛けたが、今度は針をのばされたらしい。
3人中2人にアタリ、こんな手軽な釣り場で・・・やっぱり大島は違うと感じた。

日付がかわると、サークル合宿や前日の疲れで眠くなってきたので寝た。
起きると2時半。竿の方を見ると竿先が海に突っ込んでいる。
あわててあわせてリールを巻き始めた。昨夜のエイとは明らかに違う感触。
かかってから時間が経っていたのか魚も疲れていたようだったが。
海面にあらわれたのは紛れもなく本命のハマフエフキ(タマミ)。
慣れないタモで必死に取り込んで、測ってみると51cm。
途端にものすごい達成感と喜びが込み上げてきた。
確かにハマフエフキからしたら小ぶりかもしれないが、自分にとっては初の大物だ。

ハマフエフキ(タマミ)

その後もすぐに竿がずれるアタリがあったが今度はエイにウツボ。
朝までにつれたまともな魚は21cmのイトフエフキだけだった。

夜が明けるとフエフキ狙いから一転、
イシダイ・イシガキダイを狙って先端からイワイソメをエサに投げた。
しかし、イワイソメだとエサ取りが激しいのかすぐに針だけがかえってくる状況。
そのまま8時に納竿とし、おじさんと話しながら船を待つことにした。
結局イワイソメやコマセはほとんど使わずに捨てたので、もったいないことをした。

大島の釣り場についていろいろと聞いた。次は是非そこにも行きたいと思う。
おじさんは10時5分のジェット船で竹芝へ向けて帰った。
僕は昨日の食堂で玉子丼の朝食をとって、11時の高速船で熱海へ。
帰りに漁協で氷を買って、海水を入れたので、
元からの荷物とあわせると大変な重さになった。
今回は荷物もかなり多かったため次回からは本命一つに絞り、
竿も2本+予備1本程度に収めるべきだと思った。

釣果



タックル(1)
竿サーフカスタムSF425BX
リールパワーエアロ12000
道糸10号
オモリジェットテンビン25号
仕掛けフロロ10号+丸セイゴ18号(一本針)

タックル(2)
竿エアロキャストSP425BX−T
リールチタノスパワーエアロGT7000
道糸8号
オモリジェットテンビン25号
仕掛けフロロ10号+丸セイゴ18号(一本針)

釣果
ハマフエフキ
(タマミ)
1尾51.0cm
イトフエフキ2尾21.5-27.0cm
オキエソ3尾27.0-36.0cm
クロアナゴ3尾-79.0cm(リリース)
ウツボ7尾-(リリース)
ネコザメ2尾53.0-54.0cm(リリース)
アカエイ3尾57.0-65.0cm(リリース)
*投げのみ。